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仕事と育児とヒュッゲ

超ホワイトな飲食企業が考える「売上を減らす」というビジネスモデル

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ども。ゆっくり歩いてますか?

すぎやまです。

今回は非常にユニークなビジネスモデルで飲食店を経営されている株式会社minittsさんの記事が出ていたので、紹介したいと思います。

www.businessinsider.jp

株式会社minittsは京都市内で国産牛ステーキ丼専門店「佰食屋(ひゃくしょくや)」を運営する会社。

「本当に美味しいものを1日100食限定」で提供するスタイルが好評(2時間待ちのことも)で、現在は京都市内に3店舗をかまえるほどになっています。

注目すべきは、「1日100食を売り切ったら早く帰れて、お給料も変わらずもらえる」という経営スタイル。これは「自分たちが働きたい会社」を作ろうと思った時に、「家族で晩御飯を一緒に食べられることが最も大切だ」という思いから考えられたものなんだそうです。

でも飲食店経営者が提供する上限を決めるって、すごく勇気のいることですよね。はじめから1日の最大の売上が分かった状態でスタートしているわけです。1日の最大の売上が分かっているということは、1ヶ月の、1年の(最大の)売上も分かっていることになります。

普通、飲食店を開業したら毎年どんどんと右肩上がりの売上アップを狙っていくのが普通です。ところが、株式会社minittsのこのスタイルではそうならないですよね。

もちろん店舗を20、30と増やしていけば売上は上がるのですが、店舗を増やすつもりもあまりないようで、3店舗になったのも意識して増やそうとしたわけではなく、社員の成長にともなって自然と増えたそうです。なので京都以外に直営店を出すつもりは無いんだとか。

この1日100食限定のビジネスモデル、とあるビジネスプランコンテンストに出したところ、審査員にけちょんけちょんに言われたそうです。そりゃそうですよね笑。成長の存在しないビジネスモデルがうまくいくなんて、普通なら考えられません。

事業継続の肝は「売上を減らす」?

株式会社minittsが事業継続のために考えていること、それは「売上を減らす」ことです。これを読んだ時は私も思わず「え!?」と思いました。

普通、1日100食が売り切れるなら200食にするとか、夜に別のスタイルで営業するとか考えるじゃないですか。ところがその逆、「1日50食」にすること考えているんだそうです。

1日50食にすることで店舗経営を夫婦だけでできるし、10時から16時まで働けばOK。子どもを夫婦で迎えにいって夕食を家族で食べられるというわけです。

成功の鍵は徹底した非成長戦略

この記事を見た時、これは高度経済成長時代から呪いのように続く「成長至上主義」への優れたアンチテーゼだと感じました。

企業も個人も右肩上がりでどんどん成長すべし(そうやって投資家や株主を喜ばせるべし)という発想は、私たちの中に深く深く刻まされたままでいます。ただ現実問題として日本の人口が減っていく中で、国内で右肩上がりの成長を続けられるビジネスがどれだけあるでしょうか。

これから私たちが考えるべきビジネスモデルは、規模の拡大を追求し疲弊するものではなく、コンパクトで「働く人の幸せ」を追求できるものだと思います。だって家族で一緒に食べる晩ご飯の時間は、何にも代えがたいじゃないですか。

今後もこういった新しい働き方を提唱する企業を紹介していきたいと思います。

ゆっくり歩いていきましょう。ではまた。