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仕事と育児とヒュッゲ

日本で「入社後すぐ辞める人」が後を絶たないワケ

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ども、ゆっくり歩いてますか?すぎやまです。どうやら今週あたりから本格的に暖かくなってくるようで、ようやく本格的な春の訪れを感じられそうなことに喜びを感じています。

今日から嫁さんも新しい職場デビューということで、朝から緊張した面持ちででかけて行きました。行ったと思ったらすぐに忘れ物で帰ってきたので、相当緊張しているのだと思います。

そんな中、こんな記事を見かけました。

toyokeizai.net

企業の人手不足が深刻化していると言われている中、中途入社組の定着率がどうやら悪化しているそうです。銀行含め大企業は今でもリストラ(最近はすっかり早期退職とか希望退職という言葉にすり替わりました)をやっているので、一概に「人が足りない」とは言えないんですけどね。

とはいえ新卒でも中途でも、3年以内の離職率というのはずっと改善されていないというのが現状のようです。うーん。どうしてなんでしょうね?どうしてだと思いますか?

その答えについては上の記事の中で逆説的に示されているように感じました。記事の中では「中途社員の適応力に期待するだけでは不十分だから、"オンボーディング"という取り組みを導入していけば良いのではないか」と指摘されていたんですけど、この"オンボーディング"という取り組み自体が、今の日本企業では実行不可能なんじゃないかなと思ってしまったわけです。

まず"オンボーディング"について簡単に説明します。オンボーディング(on-boarding)とは、『機内』や『乗船』という意味を持つon-boardから派生した造語です。新しく組織に参加したメンバーを"乗組員"としてとらえ、その人が早期に活躍できるように組織が一丸となって支援することを言います。

つまり組織は大きな船で、新入社員はその乗組員ということですね。そしてその人が一人前になるというゴール(目的地)まで、みんなで一緒に進もうというのがオンボーディングということになります。ようするに新人教育係を現場(いわゆる上司や先輩)だけに任せず、組織全体でフォローしていこうという取り組みです。

イメージしやすいところでいえば、職場の上司や先輩以外にも相談や指導をしてくれる人や部門が存在していることはオンボーディングと言えるでしょう。逆に「実際にどんな職場でどんな仕事なのかは行くまで分からない」というのはオンボーディングではないですね。組織が既に持っている情報や知識についてあらかじめ伝えておいてあげるのもオンボーディングとしては大切なポイントだそうです。

新卒や中途入社の人がなぜすぐに辞めてしまうのか考えると、1番は「思ってた(聞いてた)ことと違うなぁ」と感じてしまうからではないでしょうか。そういった意味では、事前にできる限りの情報を提供してあげることは、そうした想像と現実のギャップを埋めるのに役立つように思います。

が、それが日本企業はできません。分かっていてもなかなかできない。だって日本企業って「入ってみないと分からないこと」が多すぎるんですよ。

そもそも日本の新卒の多くの人は「総合職」として採用されるので、どんなキャリアパスになるかは企業にも分かりません。分からないから当然、示すことができない。給与や昇給プロセスについても正確な数字は採用後にしか教えてもらえないことがほとんどです。(採用後でも分からないことすらあります。)これじゃあ、オンボーディングなんて夢のまた夢ですよね。

中途であれば基本的にはポジション採用になるので、基本的にスタート時は仕事内容のミスマッチは起こらないはずなんですけど、そこで問題となるのが「企業文化」と呼ばれるもの。もちろん良い企業文化もたくさんあるんですが、中には悪習としか言いようのないものも存在しており、それが入社前に分かるということはほとんどありません。だって企業は隠しますからね、そういうの。

だから職種で採用せず、すぐに暗黙の了解みたいなものを作りたがる日本企業がオンボーディングを実行するのって本当に難しいと思います。

そういった観点でみると日本で「入社後すぐ辞める人」が後を絶たないというのは、それだけおかしなことになってる職場が多いことの現れなんだろうなと思います。おかしな状態でも慣れていくことってあると思うんですけど、はたから見ておかしなものはやっぱり直す必要ありますよね。

上の記事は「営業系人材48名のうち40名が1年で退職していた」なんて企業の例が挙げられていました。そういう状況では人材募集する前に、どう考えてもその職場そのものを変える必要がありますよね。

人を家に招くときは掃除をしたり準備をしたりするわけで、採用もそれと同じだと思います。人が会社に合わせるだけではなく、会社も人に合わせて変わっていかねばならない。(終身雇用で年功賃金を保証できるなら別ですよ!)それができないうちは、やはりこの問題はまだまだ続いていくと思うのです。あなたはどう思いますか?ではまた!