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仕事と育児とヒュッゲ

日本が抱える最大の悪習「転勤」こそが幸福度低下の要因だと思う

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転勤

ども、ゆっくり歩いてますか?すぎやまです。

この週末は息子とみっちり遊んで過ごしました。3歳児というのは本当に1日中遊んでいるんですね。世の中の全てが遊び場みたいな感覚なのかもしれません。それにしても凄いパワーだった…

さて3月も終わりが近づいてきて、4月には新生活が始まる方も多いのではと思います。会社人にとって3月の1番の話題といえば人事異動、つまり「転勤」なんじゃないでしょうか。

転勤についてTwitterでこんなツイートが話題になっていたので紹介したいと思います。

ほんとこれって「会社員あるある」ですよね。私が前に勤めていた会社でも「家を建てると転勤になる」というのはよく言われていましたし、実際に私の上司も家を建ててすぐに異動になっていました。

「転勤族」なんて言葉もあるくらい、日本では全国転勤というのは当たり前のように思われています。でもこれってどうなんでしょうか?ワークライフバランスなんて言葉が叫ばれている世の中で、会社が辞令1つで社員の生活をまるっきり変えてしまうことができるって何だか理不尽だと思いませんか?

上のツイートが話題になったのは、わざわざ会社の近くに家を建てる決心と手続きをして、しかももうすぐ出産のお嫁さんを抱えている状態というのが同情を誘ったのかもしれません。旦那さんは新居に住むこともできず、生まれてくる赤ちゃんのお世話もできない。こうした人生で何度もない瞬間を会社が奪う権利ってあるんでしょうかね。

前回の記事では日本の幸福度が過去最低になったということを書きました。特にランキングが低かった項目の1つに「人生の選択の自由度」というものがあります。まさにこの転勤というのは「人生の選択の自由度」を下げるものですよね。どこで働き、どこに住み、誰と暮らすか。こんな人生の基本的なことを会社に決めさせてしまうんですから、日本人の「人生の選択の自由度」が高いはずがありません。

私は思うんです。日本人の幸福度を下げる最大の原因こそが「転勤」なのではないかって。

そもそもこの会社が一方的に社員を転勤させるというスタイルは日本独自の文化だそうです。海外では基本的に本人の意思があって初めて異動や転勤が実現します。よくよく考えたらそれって当たり前のことですよね。日本ではお馴染みの「単身赴任」という言葉も、英語ではひと言で言える単語が存在していません。存在しない概念なのです。

というのも海外の場合は雇用契約書の中に「職務と勤務地」がセットで登場するのが一般的で、勤務地を会社都合で簡単に変更できないのです。(変更する場合はもう1度、雇用契約書を作り直します。つまり給与交渉が行われるということ。)それでも転勤となった場合は、その期間とミッションが明示されるのが通例で、日本のようにいつ戻ってこられるかも分からないなんてことは無いそうです。

外国人からしたら、会社が社員に対して家族と一緒に住む権利を一方的に奪うなんて想像もできないことでしょう。もしかしたら裁判になるかも。それに従う日本人もクレイジーだと思われているでしょうね。

まぁ確かに終身雇用が約束されていた時代であれば、転勤という制度も企業の成長を支えるものとして必要だったかもしれません。ただ今は最初に入社した会社で定年まで働くという人はどんどん減っていますし、そもそも終身雇用を約束できるほど盤石な基盤を持った会社なんて数えるほどしかありません。

そう考えると今は「終身雇用は約束できないけど、転勤には文句言わないでね」という状態になっていて、リスクに対してリターンのない状態になっていると言えます。やっぱりこれはどげんかせんといかん。

実際、転勤という制度を疑問視している論説は多くあります。

www.works-i.com

news.yahoo.co.jp

そして先日のNHKの「クローズアップ現代」では、大手損保会社「AIG損害保険」が転勤を廃止するということで特集が組まれていました。

www.nhk.or.jp

AIGでは「本人が望まない転勤を全てなくす」ことを決め、全国を11のエリアに分けて社員に希望勤務地を選択させたそうです。ただやはり希望が都市部に集中してしまうという問題が起きたとのこと。単純に転勤を無くそうと思っても簡単なことではなく、現状とどう折り合いをつけていくかが課題となりそうですね。

番組の中では就活生の実に6割が「転勤のない会社への就職」を希望しているといったアンケート結果も示されていました。転勤を廃止することは企業にとって新たな人材獲得のPRチャンスに繋がりそうです。

「人生の選択の自由度」を著しく侵害する「転勤」という悪習。あなたはどう思いますか?安心して家を建て、家族が当たり前に一緒に暮らせる、そんな世の中に早くなってほしいと願います。ではまた。