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仕事と育児とヒュッゲ

「有給休暇とり放題の会社」って本当に社員にプラスなのか?

ども、ゆっくり歩いてますか?すぎやまです。

今日の東京は春らしいお天気。外は明るく暖かい光であふれています。会社員をしていた頃は「こんな天気の良い日に、私はなんで仕事なんてしてるんだろう?」とよく思ったものです。(やはり会社員には向いていないのでしょうか。)

私と同じような気持ちになってしまう人は、ぜひ週末の予定を立てましょう。その時のルールはたった1つだけ。

「この週末はいつもと違うことをしよう」

それだけで人生に思わぬ幸運が起きるかもしれません。そして予定を考えている間はきっと楽しいと思います。(でも仕事はしましょうね。)

さて今回は最近話題の「有給休暇」についてのお話です。私みたいに春がきたというだけで仕事を休みたいと思ってしまう人にとって、有給休暇は本当に大切ですよね。

私も前の会社を辞めるとき有休を全部消化してから辞めたかったんですけど、上司から「引き継ぎを全部やらないとダメ」と言われてしまって結局10日間ほど未消化のまま退職してしまいました。あれは悔しかったなぁ…。

そんな有休取得について、きたる4月1日から法律が変更になるのはご存知ですか?

「年間10日以上の有休があるすべての労働者は、会社側が最低5日の有休を消化させなければならない」と労働基準法の一部が改正されたのです。

これは正社員だけじゃなくて、契約社員やパート・アルバイトの方も含まれます。これまでパート・アルバイトの有休ってほとんど無視されてきたと思うんですけど、4月1日以降はきちんとした有休管理が義務付けされそうですね。(私が学生の時にほしかった…)

ちなみにこの義務を守らない会社は違法行為となり刑事罰処分となりますので、社員側も「自分、有休とかいらないっす!」なんて言ったらダメですよ。ちゃんと計画的に取りましょう。

まぁなんでここまでして国が有休を取らせようとしてるのかというと、日本の有休取得率って先進国の中でも最低なんですよ。労働時間はトップクラスに長く、有休取得率は最低レベル。つまり働きすぎってことなんですね。

しかし有休について世界と比較する話題になると、しばしばこんな意見を目にします。

「海外は日本みたいに祝日や休日が多くない。日本人は祝日が多いから有休を取らないんだ。」

確かに祝日の日数だけを比較すると、日本は世界でも群を抜いて多いんですね。

president.jp

この記事によると日本の年間祝日は17日。アメリカは10日でフランスやスペインは9日となっています。

おー確かに日本はフランスやスペインの2倍近くの祝日をもっています。ところがどっこい、これに有休を加えて実際本当に休む日数で比較すると、有休取得率が100%のフランスやスペインは年間39日の休暇となるのに対して、有休取得率が51%の日本は27日となります。日本は年間で10日以上も休みが少ないことになるんですね。

なので「日本は祝日が多いから有休を取る必要がない」という意見は、全く現実に即していないものだと分かります。というかそもそも日本の労働時間は世界でもトップレベルに長いわけですから、休む必要があるのは明らかなんですけども。

とまぁ、そういう事情があって国も有休の消化に躍起になっているわけです。休みを増やせば経済も回るし、労働生産性も上がると考えているのでしょう。(日本の労働生産性が低いことについては、また別の機会に考えたいと思います。)

こんなふうに日本が有休消化について頭を悩ませている中、なんと「有給休暇とり放題」という会社が現れました。

nlab.itmedia.co.jp

いや世の中、ギガ放題やら食べ放題やらいろんな「放題」がありますが、まさか「有休とり放題」が登場するとは思いませんでした。ほんと働き方ってどんどん変わっていくんですね。

この「有休とり放題」を始めたのは「株式会社ゆめみ」というアプリ開発やネットサービス事業を手がける会社。一見すると奇抜な制度なので、世の中のウケを狙ったものなのかと思いきや、社員の親の介護問題をきっかけに作られた真面目な制度でした。

ようするに有休を取り放題にすることで、介護離職を防ぎたいという意図があったわけですね。この介護離職という問題はこれからどんどん深刻化していくでしょうから、会社を存続させるために何らかの手を打っておくのはとても大切なことだと思います。

とはいえとはいえ、やっぱり「とり放題」っていうのはどうなんでしょうかね。ギガ放題にしろ食べ放題にしろ、やはり問題なのは「上下の差が著しい」ということ。つまり、すっごく使う人と全く使わない人の差が激しいってことです。でも料金やコストは使う人も使わない人も一緒なんですよね。その点については一考の余地がありそう。

株式会社ゆめみの場合は、休みたいからといって休んでいたら仕事で成果を出せないから「自律、自学、自責」という考えのもとで使ってくださいというスタンスみたいです。これって要するに社員も「自分という会社を経営する経営者」になりなさいってことですよね。これってなかなか難しいことです。仕事のレベルもたぶん高いのだろうと想像がつきます。

やはりこれだけの「自由」を与えられると、そのぶんだけ自分で考え行動し成果を出す「責任」が発生するわけでして、自由を拡大するほどその責任って大きくなるんですよね。記事のタイトルを見たときは「有給休暇とり放題なんて最高じゃん!」と思った私ですが、そこに生じる責任について考えると手放しでは喜べない自分がいることに気づきました。

しかしこういった取り組みは大企業では難しいでしょうから、人材不足に悩む中小企業には問題突破のチャンスとなるのかもしれません。有休とり放題、あなたならどう使いますか?ではまた!