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三菱UFJ 銀行が進める「日本式成果主義」とその先に待っている未来

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ども、ゆっくり歩いてますか?すぎやまです。水曜日は息子が保育園で熱を出してしまってお昼に帰ってきました。予感的中。昨日は嫁さんが1日看てくれたので、私は資格学校へ行くことができました。こういう時に夫婦で助け合えるって大切ですね。

息子は幸いインフルではなかったので今朝は元気に保育園へ。ひと晩寝たらすっかり良くなる回復力には驚きました。熱を出したのも半年ぶりくらいだったので、ずいぶん丈夫なヤツだなと感心しております。

さて今日は「成果主義」に関するニュースが目についたので、これについて考えてみたいかなと思います。

headlines.yahoo.co.jp

ニュースによると三菱UFJ 銀行が成果主義の要素を強めた新たな賃金制度を導入するそうで、年功賃金の色合いを薄めるのが目的のようです。なんでそんなことをする必要があるかというと、まぁ単純に儲かってないからですね。

今の時代、金利なんてほとんどないですから銀行にお金を預けるメリットってあまりないんですよね。それに銀行に関する用件のほとんどはネットでできるようになってますから、あんな立派な窓口はどう考えてもコスト採算性が悪いでしょう。

つまり「成果主義を強めます」というのは「賃金を引き下げます」ということと同義なのです。これは日本の成果主義に共通していえることですね。今は戦後最長の好景気中のはずですから、単に賃金を引き下げますというのは労働組合も納得してくれませんし。

そこで賃下げではなく「賃金体系を見直します」ということにして、実質の賃下げをやろうというのが狙いなんですね。成果主義という言葉は聞こえが良いですし、年功賃金をやめれば若い人のモチベーションも上がるだろうと考えているのかもしれません。

ところがどっこい賃下げを意図して成果主義を導入すると、組織は本当に崩壊します。その典型的な失敗例としては富士通が有名ですね。

diamond.jp

成果主義を取り入れた日本企業の多くが、見事に失敗しています。その理由は単純明快で「そもそも成果ってなに?誰がどうやって評価するの?」ということがまだ誰にも分からないからです。

成果主義を取り入れ完璧に機能させるには、仕事に対する客観的で正確な評価ができるという前提が必要になります。ところが今の日本の会社組織というのは、個人個人が利益に直結しづらい小さく細分化された仕事を複数絡めながら行っているのが現状です。

社員に営業しかいない会社であれば結果を全て数値化できるでしょうが、銀行のような「間接部門のかたまり」みたいな組織では、数値化できる指標は非常に少ないでしょう。その結果、そもそも曖昧な評価基準で曖昧な上司に曖昧にジャッジされるという悲劇が起こるわけです。

自分の仕事に対してそんな風に判断されるなら、いっそ年功序列の方が分かりやすいと思う方も多くいると思います。若手社員も必ずしも年功序列を嫌がっているわけではなく、むしろ年功序列賃金ならば将来の自分の給与に予測が立てられるので、ローンを組んで家を買ったり車をかったりする人も増えるかもしれません。今の若い人はよく「物を買わない」とか「さとり世代」とか言われますが、それは将来が不安定だからだという理由も大きいと思います。

少し話が脱線しました。結論を言えば、こんな賃下げのためだけの成果主義はいつまでも続かないでしょう。こんな中途半端な制度が導入されたせいで、少しでも評価を上げるために上司の機嫌をとったり、自分の成果に繋がらない仕事は断ったりと、現場はむちゃくちゃになっているでしょうしね。

じゃあこれからどうなっていくのか、少し予測してみたいと思います。まず年功序列賃金が復活するというのは考えづらいです。そもそも会社が右肩上がりに成長しなくなってしまったがゆえに導入されたのが成果主義ですから、会社がよほどの成長をしない限りは復活することはありません。特にこれから銀行が急成長するなんてありえないでしょう。

となると既存の成果主義をもう少し不満の出にくいものに改良しようというアイデアが生まれそうです。今の成果主義は、曖昧な指標を使って上司が曖昧に評価することが不満の根源だと思われます。ということは、もしも公平に公正に評価できたらどうでしょうか?

公平・公正とは偏った思想や価値観に評価されないということですから、人間では難しいかもしれません。なので私はおそらく今後は「AIが成果を評価する時代」になると思っています。人にできないのだから機械にしてもらおうということです。

感情も好みもない、AIによる一律で客観的な評価。実はこれに異議を唱えられる人って意外と少ないんじゃないでしょうか。案外「今のクソみたいな上司に評価されるくらいならAIに判断された方がマシ」と考えている人もいるのではないかと思います。

ただそうなるとマネージャーの仕事って何になるんでしょうかね。はた目から見ると、人よりAIの方が偉い位置に座っているようにも見えます。それについては以前、すでにAIを社員採用に使う企業が増えているという記事を書きました。

www.walkslowly.life

もしも日本式の成果主義がこのまま不満ばかりを生み出すようであれば、「それならいっそAIに…」という流れが生まれてくるのは自然な気もします。みなさんはどう考えますか?自分の賃金を機械に決められるなんてゾッとしますか?それとも受け入れられるでしょうか?ではまた。