Walk Slowly

仕事と育児とヒュッゲ

バイトテロはバカだからじゃなくて、低賃金だからじゃなくて、面白いからやってるんです。

ども、3連休も終わりましたけどゆっくり歩いてますか?すぎやまです。

この3連休、東京はかなり寒かったですね。いちご狩りに行く予定をしてたんですけど、それは一旦キャンセルすることにして、家族で家ごもりをしました。家ごもりをすると決まると、なぜか嫁さんは上機嫌。みんなで温かい飲み物を飲みながらチョコなんかを食べて「今日はヒュッゲだねぇ」といって過ごしました。たまにはこういう週末も良いですね。

さて今回の話題は世間を賑わせている「バイトテロ」のお話。いやー、いっとき話題になったせいでしばらくは治まったと思っていたんですけど、ここにきて再燃、再炎上を果たしましたね。

個人的にはどうして同じタイミングでこうもバイトテロが多発したのか、その人間心理のシンクロニシティの方に興味がありました。例えば寒くなるとバイトテロをしたくなる傾向があったり、受験シーズンだとバイトテロをしたくなったりするのかな?なんて想像したわけです。

もしかするとバイトテロというのは私たちが知らないところで実はしょっちゅう起きていて、今回はたまたま発見されてマスメディアが取り上げただけなのかもしれません。往々にしてニュースというのはそういう側面がありますからね。

そんな多発するバイトテロについて、多くの大人は「なんでそんなバカなことをするのか?」と疑問に思うわけですが、ここへきてその原因を「低賃金」に求める記事がいくつか出てきました。

ヤフーニュース news.yahoo.co.jp

ITmediaビジネス www.itmedia.co.jp

どちらの記事も主張はほぼ同じで

低賃金→やりがい・責任感が無い→バイトテロの危険性

というロジックになっています。文字として書いただけでも分かると思いますが、理論が飛躍しすぎていてはっきりいって暴論です。この理論が正しいのであれば、低賃金の職業では業種を問わず同様の事件が起きるはず。(実際には起きていて、問題になっていないだけという可能性はありますね。)

そもそもアルバイトというのは特殊なスキルを使うもの以外は低賃金が基本。バイトテロというのは基本的にコンビニと外食チェーンがほとんどなんですが、上記の記事はその理由についても触れられていません。なのでその点を考察したいと思います。

バイトテロは「面白い」から起きている

まずどのバイトテロ動画や画像をみても共通しているのは、テロってる本人たちが「とても楽しそう」ということです。イヤイヤやっていたり、泣きながらやっていたり、まして自らの低賃金を嘆き、社会にその問題を提起するためにやっている人はひとりもいません。

じゃあバイトテロリストたちは何のためにそんな動画を撮影するんでしょうか?それは簡単な話で「面白い」と思っているからやってるわけです。ほら、動画にも笑い声が入っていたでしょう?面白いと思っているんですよ。彼らは。

食べ物を粗末にしたり、アイスケースに入ったり、そういう「やっちゃいけないこと」をやっちゃってる自分ヤベー。自分スゲー。そんな自分って最高に面白い。こりゃーSNSで人気者になっちゃうなぁ。ヒカキンとコラボする日も近いかも。彼らの思考ってのはこんなところでしょう。

しかもアルバイトっていうのは大抵は退屈なんです。つまらないものなんですよ。皆さんも学生時代にはバイトしたことありますよね?面白くてしょうがないバイトってありました?最初はそう思えてもどんどん退屈になっていったでしょう?

私もコンビニバイトの経験はないですが外食チェーンのバイト経験はあります。まぁ退屈でしたね。頭は使わない作業ばかりだったんで楽でしたけど、将来はたぶんロボットに置き換わるだろうなぁって思っていました。

退屈でつまらないバイト。バイトテロっていうのは、その退屈しのぎのために行われる禁断の遊びなんだろうと思います。やられた側は最高に迷惑ですけどね。でも自分が面白いと思っていないなら、絶対にやらないでしょ?面白いからやってるんですよ。

バイトテロは「賢い」から起きている

バイトテロをやってしまう多くは学生のようです。世間からはそんなバイトテロリストに対して「バカ」というレッテルが貼られますが、私としては彼らは「想像力が足りない」という面ではバカだと思いつつも、その「賢さ」にも注目せずにはいられません。

本当にバイトテロリストたちが「正真正銘のバカ」だったとしたら、アルバイトとして言われたことをただやるだけの人間なはずなんですよね。なーんにも考えず作業するだけの人間。勤勉な愚者。もしそうならテロは起きないでしょう。(ただし勤勉な愚者は組織を殺すと言われています。)

しかしバイトテロリストの彼らには「知性」があった。それゆえバイトの作業に退屈を感じてしまった。自分の能力を持て余してしまった。だからこそ「変なこと」をしてみたい、してみようと考えてしまったわけです。いらない方向にクリエイティブを発揮してしまったわけですね。

その結果起きる悲劇が「バイトテロ」です。クリエイティブを世のため人のためではなく「いっときの笑い」という最低な方向に使ってしまったがゆえの惨事。なぜそういうアイデアを仕事改善に活かせないのか。もしかするとバイトテロを防ぐ方法はこのあたりにあるのかもしれません。

賃金アップでバイトテロは防げない

上に紹介した記事では、賃金を上げることでバイトテロのリスクは下がると書かれています。どうでしょうね。私は賛同しかねます。賃金アップしてより賢く有能な人材を雇えば、彼らはあっという間にバイトに退屈するでしょう。

幼児に与えられるようなおもちゃでずっと遊べと言われたらどう思いますか?なにか工夫して遊びたくなるでしょう?バイトテロというのは、それが良くない方向に行ってしまった例なんですよ。

私としてはバイトテロを防ぐには、アルバイトたちに適度な「遊び」を与えることが重要だと思っています。彼らが抱える退屈さや創造力を発揮できる機会を与えるのです。

店の食材で遊びたいなら新レシピのコンテストをしても良いと思いますし、廃棄される食材で遊びたいなら「廃棄を減らすアイデア」や「廃棄食材の活用法」について意見を募っても良いでしょう。アイスケースに入りたいなら…ダンボールで誰が1番うまくアイスケースを作れるかのコンテストをやっても良いかもしれません。

つまりですね、人間をロボットみたいに使おうとすると、人はかえって反発したくなるものなんですよ。バカだから低賃金だからじゃなくて、人間だから、彼らはなんの得にもならないことをやっちゃうんです。バイトテロ問題から、私はそんなことを考えました。どうだろうね、賛同はあまり得られないかもしれませんが。ではまた明日!