Walk Slowly

仕事と育児とヒュッゲ

嵐の活動休止から見えてくるジャニーズが抱える深刻な問題

f:id:ws-sugi:20190128122535j:plain

ども、ゆっくり歩いてますか?すぎやまです。

この週末は初めて友人たちと「パパ会」というのをしてみました。3人のパパ友(この響きは若干きもち悪いですね)が子連れで集まって遊びにいくという会です。今回はなんとなく豊洲市場に行ってみることにしました。

結果的に豊洲市場にはあまり小さな子が楽しめるスポットはなかったのですが、豊洲のららぽーと近くには公園や室内遊び場などがあったので、そこで子どもたちと思い切り遊びました。友人たちとは大学の頃からの付き合いなので、みんなそれぞれ子どもがいるのだと思うと少し感慨深いものを感じましたね。

嫁さんもパパ会の間に好きなことができたようで好評をもらったので、また近々やりたいと思っています。嫁さんからの評価が低いパパさん、パパ会はオススメですよ!

さてそんなこんなで昨日はビックリするようなニュースがありました。なんとジャニーズの大人気グループ「嵐」が2020年の12月31日で活動休止とのこと。ビックリされた方も多かったと思いますが、調べてみるとこの「嵐 2020年解散説」は結構前からネットで噂になっていたみたいです。

一部では「アニバーサリーイヤーの呪い」と揶揄されているようで、言われてみればSMAPは25周年の時に解散でゴタゴタしましたし、関ジャニやNEWSも15周年の時に脱退や活動休止がありました。

今回は「嵐が活動休止するのも納得かなぁ」という立場に立って、その心境と問題点を考察してみたいと思います。

節目の年にやってくるキャリアの問題

ジャニーズの人気グループが節目の年になると問題が起きるというのは、普通に考えてみるとごく当たり前のことで「呪い」ではないと思います。というのも人間というのは5年や10年といった節目の年に、ふと「自分はいつまでこれをやるのか」とか「自分はこのままで良いのか」と考えるからです。

悩みの程度の大小はあると思いますが、学生生活を終えた方なら節目の年に「これからどうしていこうかな?」と考えない人はいないと思います。嵐にとっては今年がちょうどデビュー20周年。それを前にして、もう充分やったのか、あるいはまだまだなのか、そういったことを考えるのは当然のように思います。

今回、嵐メンバーの発表によると、活動終了を申し出たのはリーダーの大野さんだそうです。大野さんの話によると嵐の終了を考え始めたのは3年くらい前からということでした。ちょうど大野さんが35歳くらいの時ですね。

私も今年で35歳になりますが、このくらいの年齢って1番自分のキャリアについて揺らぐというか、これからどうしていこうかと悩む時期だと思います。そんな時にふと「何者でもない自分」になって、自分にとって本当に大事なものはなにかを見つめ直したいという気持ちは、私にはよく分かります。実際、私もそれに悩んで会社を辞めましたからね。

なので大野さんが自分の節目、そしてグループの節目を迎えていろいろと悩んでしまった気持ちはとても理解できます。私自身も仕事を辞めて、落ち着いて自分と自分の周りを見つめる中で、自分が大切にしているものや、自分が本当にやりたいことが少しずつ見えてきました。だから大野さんの選択は、たくさんのファンを悲しませる結果となってしまいますが、大野さん自身のこれからを考えると決して誤ったことではないと思っています。

しかし同時に、自分を見つめ直す時間がほしいということならば、嵐の活動を無期限の休止にするのではなく、例えば1年とか2年とかもう少し時間を区切っての休止もありえたのではないか、という疑問も出てきますよね。ではなぜそうならなかったのでしょうか。そこにジャニーズが抱える問題があるように感じるのです。

ロールモデルが崩壊したジャニーズ

自分のキャリアや仕事について「自分はこのままでいいのかな?」「このまま続けていったらどうなるのかな?」と悩んだ時、皆さんならどんなことを参考にしますか?私なら間違いなく先輩の意見や仕事ぶりを参考にします。

私が新卒で入った会社を辞めようかと思ったきっかけもそうだったんですけど、私の職場には「私も将来こんな風になりたいな」という仕事をしている先輩がいなかったんですよね。(あくまで"仕事"の面の話で、人柄が素晴らしい先輩はたくさんいました。)そのことが結果として、私を退職に至らせたのだと思っています。

この経験から想像するに、3年ほど前に自分のキャリアについて悩み始めた大野さんもまた、事務所の先輩の姿にその答えを探したのではないかと思います。しかしながら3年前の2016年といえば、ちょうど先輩グループであったSMAPが解散騒動の真っ只中でした。

この騒動は大野さんの悩みをより一層深刻なものにしていったことは容易に想像できます。さらに追い打ちをかけるように、去年はTOKIOの山口さんの脱退までありました。身近な先輩グループの相次ぐ悲惨な状態。大野さんが嵐の将来について悲観してしまったとしても無理はありません。

それに嵐の記者会見を見ていて思ったのですが、メンバーたちの発言からはどこか「何か揉め事になってしまう前に、キレイなまま嵐を終わらせよう」というような意図が伝わってきました。休止について賛成や反対だということではなく、またケンカをするでもなく、嵐にとっての最善の方法を取ろうと話し合いを何度もしたというのは、先輩たちの失敗を見て学んできたからだと思います。

「SMAPやTOKIOのようにはなりたくない」どのメンバーにもそんな意思があったのではないでしょうか。ただ悲しいのは本来であればSMAPやTOKIOは嵐の模範となるべきグループであるにも関わらず、結果として反面教師になってしまったことですね。SMAPやTOKIOが輝いたままであれば、もしかすると今回の嵐が下した結論も、少し違ったものになっていたのかもしれません。

大野さんが自分の理想の将来像を嵐の活動の中に見いだせなかったのは、ジャニーズ事務所が大野さんに対して「嵐として努力していけば、いつかこんな人になれるよ」という具体的なロールモデルを示せなかったことに大きな要因があるように思うのです。

ロールモデルなき時代に

ただロールモデルを示せないというのは、決してジャニーズだけに限った問題ではありません。もう少し広い目でみると、私たちは今、ロールモデル不在の時代を生きています。

一昔前の日本人のロールモデルといえば、1つの会社で定年まで勤め上げ、定年後はローンを払い終えた自分の家で、退職金と年金でのんびりと暮らすというものでした。もちろん、こんなモデルは既に崩壊していることに皆さん気づいていると思います。では今の時代に私たちの模範や手本となる生き方ってどんなものでしょう?

なかなか「これだ!」と断言するのは難しいように思います。年金だって私がもらう頃には、どうなっているか分かりません。どうしたらいいか不安に思っている方も多いでしょう。だからこそ、自分のキャリアをしっかりと見つめ、自分ができることと自分がやりたいことを少しずつ近づけていく必要があるのです。

大野さんも嵐を休止した後は「今まで見たことのない景色を見てみたい」と語っていました。これは裏を返せば「まだ見たことのない自分に出会いたい」ということのように思います。私たちが生きている限り、私たちのキャリアに終わりはありません。ゆっくりと1歩1歩、着実に進んでいきたいですね。まだまだ人生は長いのですから。ではまた明日!