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カルロス・ゴーンの役員報酬はもらいすぎだったのか?

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ども、すぎやまです。昨日はビックリするようなニュースが飛び込んできましたね。日産のカリスマ経営者 カルロス・ゴーン氏が逮捕ですか…。

しかも容疑が報酬の過少申告や会社資金の私的使用だというのだから驚きました。そもそもカルロス・ゴーンといえば、高額な役員報酬を受け取っていることで有名だったので「まだお金が必要だったの?」と思ってしまいました。

今回は巷でよく言われる「カルロス・ゴーンは役員報酬をもらいすぎだったのか」について考察しつつ、今の世界の役員報酬の様々について書いていきたいと思います。

トヨタ社長は3億8,000万円

カルロス・ゴーンの役員報酬の話題が出るときよく比較されるのが、同業であるトヨタ自動車の社長の役員報酬です。2018年3月のトヨタ自動車の有価証券報告書によると、豊田章男社長の報酬は3億8,000万円であることが分かります。ゴーン氏の日産の役員報酬は7億3,000万円ですから、およそ2倍程度の金額になっていることが分かります。

さらにゴーン氏は日産の他、ルノーと三菱からも役員報酬を得ているので総額は約19億円。トヨタの社長よりも圧倒的に高い年収になっているように思われます。ただこれには注意すべき点があって、ゴーン氏と豊田氏には決定的な違いがあるのです。それはゴーン氏は「雇われ社長」で、豊田氏は「創業家」であるということです。

どういうことかと言うと、豊田氏はトヨタ自動車の「株式」をかなり持っているんですよね。豊田氏が保有するトヨタ株の配当を合わせた年収は14億円超と言われています。ゴーン氏と豊田氏の年収を正しく比較するには役員報酬だけではダメで、きちんとこうした数字を見る必要があるわけです。

こうして見ると3社の役員を務めて19億円というゴーン氏の年収は、トヨタと比較しても飛び抜けて高いわけではないように思えます。

なので、今回の事件で今後より注目しなければならないのは、ゴーン氏の役員報酬が高かったのか安かったのかというよりも、「なぜ報酬を過小に申告する必要があったのか」ということや「不正に使用された資金はどう使われたのか」ということではないでしょうか。

一説ではゴーン氏の離婚の慰謝料に使われたという話もあるので、もしそうだとすればそちらの方が大問題だと思われます。そもそも社長(会長)の報酬なんていうのは株主が許可すれば高くも安くもできるわけで、そこをどうこう言うのは今回の問題の趣旨から少し逸れてしまう気がするのです。

1ドルから500億円まで!役員報酬のあれこれ

役員報酬というのは面白いもので、大企業でも大小様々な金額になっています。有名なのはスティーブ・ジョブズの「1ドル」ですね。ジョブズ氏はAppleの経営者に返り咲いてからの給与をずっと1ドルに設定していました。

とはいえジョブズ氏はApple株を550万株を所有しており、ディズニーの株を1億3800万株も持っていて、ピクサーのCEOまでしていたわけで、Appleから給与をもらわなくても全く問題なかったのでしょう。その他、年収1ドルのCEOは大企業にも結構います。(下にリンクを貼っておきます。)

年収1ドルのCEOはやはり創業者が多いですね。創業者は自分の会社の株をたくさん持っているので、会社の価値が上がって株価が上昇すれば自分の資産も大きく増えるというわけです。(豊田氏も同じですね。)給与をいくらと設定してその金額をもらうよりも、この方が経営者らしい稼ぎ方な気がします。

そんな具合に年収1ドルのCEOがいる一方で、凄まじい額の役員報酬をもらっているCEOもいます。それがSnapchatを展開するSnap社のシュピーゲル氏で、その額なんと500億円。ただこの500億円という金額は大きな批判の的となっており、実際の正当性は疑われているようです。

日本でも超高額の役員報酬が誕生

日本でも少し前に超高額の役員報酬が話題となりました。それはソフトバンクの元副社長ニケシュ・アローラ氏で、2015年の役員報酬の額はなんと165億円。アローラ氏は孫正義氏の後任としてソフトバンクへ呼ばれましたが、そのプランが早々に消滅となったため1年ほどで副社長を退任となりました。

しかしソフトバンクがアローラ氏に3年間で支払った総額は約349億円とも言われており、とてつもない金額を稼いで去っていったことが分かります。彼は2018年現在、パロアルト・ネットワークスというサイバーセキュリティーの会社でCEOをしているようです。(その就任でも140億円の報酬が設定されたとのこと。凄すぎ…)

サラリーマンと経営者の違いすぎる世界

なんというか今回の話は金額があまりに大きすぎて、想像することすらできませんでした。もはやサラリーマンとは見てる世界が違いすぎますね。こういう規模のお金がやり取りされる世界の中で、私たちがゴーン氏の報酬が安いとか高いとか言うのは不可能なような気さえします。

やはり会社を経営するというのはサラリーマンよりも夢がありますねぇ。それに今回の日産のような事件があった場合、会社の信用というのは地に落ちてしまうわけで、会社勤めのリスクというのも改めて感じました。(もちろん、今回の件で日産が倒産するとは思えませんけどね)

これからの社会を生き延びていくには会社に依存するだけでなく、自分自身をしっかりと高めていく努力を怠ってはいけませんね。いざという時はどこでも誰とでも自信を持って働ける、そんなキャリアを歩んでいきたいと思いました。ではまた。

参考リンク

疑惑のゴーン氏、年収19億円でも「日産CEOの報酬は低い」と力説 | inside Enterprise | ダイヤモンド・オンライン

ゴーン追放はクーデターか…日産社内で囁かれる「逮捕の深層」(井上 久男) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

トヨタ、ルロワ副社長に10億円 過去最高の報酬 :日本経済新聞

年収がわずか「1ドル」になっている有名企業のトップ10人 - GIGAZINE

ソフトバンク、アローラ氏に報酬103億円 :日本経済新聞

ソフバンク元幹部アローラ氏、パロアルトCEO就任で報酬1億ドル超 - Bloomberg