Walk Slowly

仕事と育児とヒュッゲ

東芝が7,000人の人員削減。年功序列が崩壊した後にやってきたもの

f:id:ws-sugi:20181108124005j:plain

ども、ゆっくり歩いてますか?すぎやまです。

今日のエントリーは「イッテQやらせ問題」にしようかと思ったんですけど、やっぱり真面目に東芝のニュースにすることにしました。イッテQについて書かれた方がいたら読んでみたいので教えてほしいなと思います。

さて、東芝が7,000人の人員削減をするようですよ。50歳以上の社員が多すぎるので、減らしていきたいようですね。とはいえリストラを実施するわけではなく、自然減と希望退職で5年をかけて減らしていくとのことです。5年かぁ。ずいぶんのんびりしてるなぁという印象です。

www.47news.jp

7,000人というと凄い数に感じますけど、海外を含めた東芝グループ全体では約132,000人の従業員がいるそうなので、全体の5%にすぎないんですね。消費税にも満たない数。さすが大企業、人の数もハンパじゃないです。

世の中は好景気で人手不足倒産なんて言葉も飛び出している一方で、大企業は着々と人員を削減しています。

ソフトバンク、携帯料金値下げへ「4割人員削減」──孫社長が明言 - Engadget 日本版

NEC、国内3000人削減 希望退職、工場閉鎖も :日本経済新聞

もしも会社が右肩上がりに成長しているならば、人を減らす必要は無いはずです。ところが多くの大企業が人を減らす方向にシフトしているのは、一体どういうことなんでしょうか?

いびつな人口ピラミッド

東芝は50歳以上の従業員が多すぎるので減らしたいと考えているようです。まぁ50歳以上の従業員って給料も高いでしょうから、その人たちを減らせば会社に残る利益も増えますしね。ん?でも待ってください。そもそもなぜ東芝には50歳以上の従業員が多いのでしょうか?

理由は明快で、今の50歳以上の方が入社したのはバブル崩壊前で、その時期に東芝は大量雇用したからです。バブルというのは、世の中も会社もイケイケ(死語)の時ですね。当時、会社はイケイケだったので人もたくさん必要でした。だから人をたくさん雇って、たくさん儲けたのです。

ところがバブルが崩壊してイケイケタイムが終了すると、儲からなくなったので人を雇うのを止めました。それがいわゆる氷河期世代と呼ばれる今の40代の人たちです。そんな風にして、ある時だけたくさん雇って、ある時には全く雇わなかったので、会社の人口ピラミッドがゆがんでしまったわけです。

で、東芝は今「バブルの時はたくさん雇ってたくさん儲けたけど、今は会社が厳しいから出ていってくれや。」と言ってるんですね。そして給料の高い50代の代わりに、新卒や外国人といった人件費の安い人員に置き換えようという魂胆。うーん、あくどい。これは決して東芝だけがやっていることではなく、どの大企業もリストラで同じようなことをしています。

「人口ピラミッドを適正にする」と言うと聞こえは良いですが、不適正な人口ピラミッドになったのはそもそも会社が計画性の無い採用を実施したからに他ならず、その結果、安い給料で入社して給料が高くなったらクビになるという事態が起こっているのです。

これって一種の詐欺だよなぁと思います。もちろん、経済環境がどうなるかなんて誰にも分からないですから、仕方ない部分もありますけどね。

「出世」の時代が終わる

「入社したばかりの時は安い給料でも、頑張って出世したら高い給料になる。」そう思って働いてる新入社員の方も多いと思います。ただ今後考えられるのは、幹部候補となるような優秀な数名を除いては、給料が高くなったら東芝のように会社を追い出される可能性が高いということです。

しかも今や新卒といっても、必ずしも低賃金という時代ではなくなってきました。

ファーウェイの初任給月40万円が話題 「普通に就職したい」「優秀な人は流れていっちゃう」 | キャリコネニュース

サイバーエージェントにDMMも 大手ITが新卒の一律初任給を止める理由 (1/3) - ITmedia ビジネスオンライン

今はこんな風に優秀な人を高い給与で引き抜く時代になってきています。しかも入社時から、能力ではっきりと給与が分けられてしまうんですね。こういう時代が進んでいくと、サラリーマンは「出世」を目指してもあまり意味がないかもしれません。重要なポストには、高いお金で買ってきた人が着任するようになるからです。(海外ではそれが当たり前ですし。)

今や時代が変化するスピードはとんでもない速さになりつつあります。今から5年先、10年先が見えている企業はいないでしょう。そう考えると、企業はますます変化に対応することが急務となり、じっくり人を育てる余裕が無くなっていくと予想されます。というか従業員からみても、終身雇用と年功序列が崩壊した今、同じ会社で長く働くメリットはほぼ無くなってしまったと思っています。

そうなると給与というのは、将来の出世を楽しみに徐々に上がっていくものではなく、「今のあなたに付けられた値段」という意味になります。そんな目でみると、あなたの給与はどう見えますか?

年功序列は崩壊し、辛抱強く順番を待って出世する時代は終わりました。そしてやってきたのは「転職」の時代です。今のポストで成果を出し、より良い会社へ転職する。それがこれからのサラリーマンの生き方になっていくのではないでしょうか。いやはや本当に大変な時代だなぁと思います。それならやっぱり起業した方が良いような気もしますね。ではまた。

追記

メルカリの面白い記事が上がっていたので載せておきます。メルカリは成果によっては新卒でも年収500万円から800万円へアップするそうですよ。そしてこのメルカリの人事担当の執行役員さん、元日本マクドナルドのマーケターだそうで。思いっきり転職してますね。

成果を出せば全員昇給 メルカリが挑む絶対評価制度|出世ナビ|NIKKEI STYLE